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2017.02.26 (Sun)

博多人形

今日という日が嵐だろうと氷点下だろうと
様々な条件を超えて、すごく嬉しい。

私は長いこと古い博多人形を探していました。
着物姿の、できれば舞人形を。

その理想的なお人形が手に入ったのです。
未使用、無傷、色やけなどもありません。
戦前、昭和10年代かと思われるものです。

忘れられないこの表情です。

子供のころ実家の床の間に
そのお人形がいつもあって
私がしょっちゅう触っているものですから
だいぶ古びていましたね。

「博多人形というんだよ」と父が教えてくれました。

静御前の舞姿でちょっとものさびしい
それでいて美しい品のあるお人形でした。

同時代のタイプの似たものには何度もであいましたが
求めるには至りませんでした。

これは実に見事で7・80年前に
出来上がった時のそのままです。

真綿にくるまれて、紙箱に入ったまま、
まるで利生庵コレクションに入るために
出番を待っていたかのようです。

友人に花柳流のお師匠さんがいます。
彼女が見たらこの立ち姿に
「なんて素敵!」と言ってくれることでしょう。

たった21㎝の身丈ですが
均整の取れた姿に大きな存在感があります。
かなりの名人の作と思われます。

お好きな方はお声をかけてくださいね。
「ね、いいでしょう!」と
お目にかけられると思います。

今日の玄関の花も春らしく爽やかです。
黄みどり色の蘭の花とチューリップ

いいものはいいですね。





07:49  |  つれづれ

2017.02.24 (Fri)

小田温泉の初午祭

気温は6度ですが日中は好天で
小田温泉では初午祭をいたしました。

大祓祝詞ののち、日ごろお守り、お導き下さる
お力に対して感謝の言葉を奏上して下さいます。

小田神社の宮司様は小田温泉の事については
これ以上ないくらいにご存じで
詳しく細やかにご報告をして下さいます。

夫との道のりを思い、いまの快復ぶりに
自然に涙があふれます。

ほんとにおかげさまで、というほかありません。
本人の心に嘆きや苦しみがないのは
取り除いてくださったからに違いありません。

看ている私にも不安や恐れがないのですから
どちらが先とは言えませんが
心は響き合うのでしょう。

このところ冷たい風が吹き荒れて
きれいな花があまりないのに
清泉亭のテラス前の梅の花が
ひときわ目立って咲いていました。

これは薄桃色、数本離れて真っ白もあります。
高雅な香りも漂って
初午祭を共に祝ってくれているようです。

お昼席は急にお客様が増えて
「お稲荷様の御利益ですね」と喜びました。

宿のホールのお雛様です。
京都の名工、片岡光春の作品です。
ころころとまあるい雰囲気の「おぼこ雛」
白木の枠の御殿屏風、手描きの梅も華やかです。

今日は友人とゆっくり食事をしながら
仕事や世間話しに花が咲きました。

縦横に活躍しながら、私の仕事も良く助けてくださり
ほんとに感謝です。
おかげ様で、徐々に力が漲ってきます。

どなた様もよき週末をお迎えくださいませ。



23:02  |  未分類

2017.02.24 (Fri)

お雛様登場

2月21日
気温はなかなか上がりませんが、
柔らかな日差しが嬉しい1日になりました。

小田温泉のそこかしこにお雛様が勢揃いです。
今年の自慢は清泉亭ホールにお目みえの
木目込み5人飾り。

何とも風雅な雰囲気の御殿雛です。
ご夫妻の美しさはもとより

たおやかな官女様の表情は格別です。
盛り花様式の桜、橘、絹の花びら、葉の1枚まで
実に丁寧に作られています。

昭和50年ごろの吉徳大光、作家は
村岡高志、夕穂夫妻と思われます。

椿の部屋には明るい朱塗りの台に
初代米州の稚児雛15人揃え。
何組も持っていますが
それぞれの愛らしい表情がたまりません。

明るく愛らしく、華やか
飾っただけで明かりが増えたような気がします。

お仲間を誘ってお遊びにいらっしゃいませんか。
美味しい飲み物をご用意して
お待ちしておりますよ。



22:59  |  つれづれ

2017.02.17 (Fri)

毎日うれしい

2月16日
小田温泉は3連休で静まり返っていました。

昨日は3度、今日は15度。
あまりの気温の変化に驚きます。

真っ青な空が嬉しくて見上げると
早くも白木蓮のつぼみが膨らんできています。

いやあ、春ですねえ。
今日は山ほど洗濯をして、自分も干したいくらいでした。
いい風とあったかな日差しに
服も寝具もじつに気持ちよく乾いてくれました。

普段は魚と野菜が中心の養生食
今日は牛肉を入れて
香ばしい「肉じゃが」
茶碗蒸し、菜の花の鰹節和え、
人参ジュースにイチゴ。

夫が「肉を買ってきたのか」と聞くので
「ええ、誰もくれないので買いましたよ」と
笑います。

おやつには、草餅を焼いてお煎茶を入れて
私たちも休日気分です。

「もうすぐ桜の時期ね、外で使える
車椅子を借りましょうか」

この頃は廊下の壁を伝って
補助器具無しでもトイレまで行ける時があるので
自力でお花見ができるような気がします。

昨年の緊急入院から
もうすぐ1年。

小川先生のおっしゃる「家庭での普通の暮らし」に
限りなく近づいて来ているこの頃です。

昨日はデイケアのお迎えの車に
「お~い、来られたぞ~」って大きな声で
私を呼んでくれて思わず感動。

毎日何かができるようになる、
年齢問わず「脳は成長する」のです。
ほんとに感謝せずにはいられません。



14:34  |  つれづれ

2017.02.17 (Fri)

職業人に学ぶ

2月14日

小雪の舞う中、昨年に続いて行ってきました。
出雲S中学校における「職業人に学ぶ」講座です。

30分づつ2チームの生徒たちに話します。
今年はずいぶん聞き手が多かったような、
その上男子の数も多いのが嬉しかったですね。

今年は夫の事情もあってお断りも考えたのですが
「いや、こんな時だからこそ話せる内容もある」と
思って出かけて、それはやはり大正解でした。

毎年、心を結ぶコミニュケーションについては
かなり細かく話していますが
今年はもっと深く、もっと切実に
「命をつなぐコミニュケーション」について。

夫が脳梗塞で倒れ、生活脳の働きがストップして
食べることも話すことも
状況を理解することも出来なくなったこと
たった1日を境に自分が誰かもわすれてしまったこと

救急時の治療によって興奮と鎮静が同時に
訪れる。真っ暗闇の中、恐怖と絶望に襲われてる人を
どうやって安心に導くか。

もう一度、安心で信頼できる間柄を
築いていく必要があります。

私が一番先にしたことは抱きしめることです。
手を握り背をさすり、夜は病院に泊まって
目を覚ませばいつもいる状態にしました。

去年の夏動物園のキリンを移動させるために
車に乗せたら恐怖で死んでしまった、という
ニュースがありました。

「皆さん今日はこのことを忘れないでほしいんです。
人は病気や事故でだけ死ぬわけじゃないの。
恐怖や絶望がこうじると、そこから逃れるために
命の働きが止まってしまう。
私は夫に生きていてもらいたかったので
大丈夫、怖くない、安心して下さいと
態度と言葉で表し続けたんです。」

おかげ様で1年たった今では
70%以上に回復しています。

宿の女将という仕事の中で40年以上にわたって
人に喜んでもらえることを常に考えて
行動し続けてきたことが
結果的に今の自分を支え、自信をもって
生き方を選ぶことにつながっています。

思いやりのある人に、と簡単に口にしますけど
だいじなことは想像力ですよ。
この言葉を聞いたら相手はどう思うかしらという
想像はいつも目の前で実際に人に対面してないと
わかりません。

メールのやり取りには声も顔もありません。
それで通じてると思いこんでるので
とても危険です。

コミニュケーションの基本は
しっかりと顔を合わせて明るくわかりやすく
挨拶をすることからです。

家族へのあいさつ、笑顔、有難うの言葉だけでも
皆が喜びますよ。

人は必ず誰かの役に立てるようになっていますし、
自分も多くの人に助けられながら生きています。
そう思ってできるだけ多くの人と仲良くして下さい。

今日は熱心に聞いてくれて有難うございましたと
心から感謝して帰ってきました。

バレンタインデーで娘や孫、スタッフの
奥さんから可愛いチョコをもらいました。

夫のデザインした「喜」の皿。
いかにも春らしく見るだけで心が暖かくなります。



07:53  |  つれづれ
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