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2012.05.26 (Sat)

飯給駅里山便り2

松藤先生の日記を読んでおっとりした気持ちになって
さあ寝よう・・と思いながら、数日ぶりに兄のブログを開いた。

美しい故郷の風景を見るつもりで。

いつも、ぶっきらぼうな文しか添えてないのに今日は写真がない。

最初の一行に衝撃を受ける。読み進むうちに涙がこぼれた。
親しい友人を失ったのだ。

兄は昨年の選挙で実に多くの人にお世話になった。

市外の方ながらごく身近でお手伝いをして下さっていた方だ。
御自分のブログでも応援して下さった。

「飯給駅は大好きなんですよ」と笑っておられた。
読書が好きで最近は宮沢賢治をよく読んでおられたという。

その方の鎮魂のため、兄は宮沢賢治論を書いたのだ。

短い文章であったが、深く読み自分の体験と合わせて
賢治の生い立ち、時代背景、周辺の人々のことなど、

とてもわかりやすく的確にまとめてあった。
なくなった方もきっと辿り着いたであろう人間宮沢賢治について
兄なりの解釈で。

彼女は旅の途中でこの文章にであい、涙し、そして・・喜ぶに違いない。

東北、特に岩手県の明治から昭和初期の自然災害、
飢饉による地獄のような苦しみ、娘たちの身売り・・という不幸に関しては
私自身も2・26事件を調べる中で知った。

彼女自身、被災地には何度も通い人を助け、体験記録をまとめておられたという。

淡々とした文章ながら今まで見たことのない賢治論で
胸を打たれた。

兄の周りに多くの人が集い労力もいとわず働いてくれたりする
その源が少しわかった気がする。

道元禅師の教えに他の役に立つ行いの四つの知恵というのがある。
一に布施。二に愛語。三つに利行。四つに同事。

兄の寄せた文章はこの四つめにあたる。

同事というは、他にも不違なり、自にも不違なり、とある。
同事とは時に応じて無窮なり。

海の水を辞せざるは同事なり・・。とある。

人知れず旅立った人にその人がとても好きだった
宮沢賢治に同行をお願いしたのだ。

この解釈が当たっているかどうかはわからないが
私も心より哀悼の意をささげたい。

テーマ : 伝えたいこと - ジャンル : 日記

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