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2013.01.26 (Sat)

赤ちゃんの着物

お早うございます。
5時過ぎに起きてしまいました。

ちょっと珍しいものを見つけました。
なんだと思います?

昭和の初期の女の子の着物、1~3歳用。
いわゆる一つ身から三つ身ですね。
可愛い背守りがついていました。
親の愛・・ですねえ。

四つ身以上の着物は、後ろ幅がふた幅になるので
必ず真ん中に縫い目が入ります。

ひと幅ものには縫い目がないので、わざわざ糸目か、
糸目を入れたものを縫い付けて、背中に目をいれる。

背中に目がないと魔物が寄るといけない、のです。
背に目を入れて可愛いわが子を守る、のです。

愛情こまやかな昔の人の知恵です。
昨今の人間模様を見てるとじつに心寒くて。

現代人が親と暮らさなくなってどれくらいたつでしょう。
祖父母とも離れて、二代か三代か。
まだ、大した年月ではないでしょうが
伝承を失うのはあっという間ですね。

今の日本は上に立つ人が平気で嘘をつき、だまし、誤魔化し
裏切りをして正しい人をおとしめてゆく。
国民も慣れっこになって見て見ぬふりをする。

神も仏も先祖も知らずに育つと畏れを知らない。
犯罪天国はさかさまの価値観がはびこっているからだ。

背守りの愛をずうっともらい続けた人々は
いったいどこへ行ってしまったの。
着ものの伝統を脱ぎ捨ててしまってから、
愛を忘れてしまったに違いない。

民族衣装には愛と知恵がつまっているのだから。

ちなみに皇室では、新婚の皇太子ご夫妻に
赤ちゃんがおできになると、
天皇ご夫妻がお育てになった蚕さんの絹で織った
貴い布をお祝いに贈られる。
その布で産着をお創りになられる伝統があります。

もちろん、それは和服なのですが、
今の皇太子ご夫妻は洋服をおつくりになった。

なぜ、洋服になさったのか。和服になさるよう
なぜ教えて差し上げなかったのか。

背中守りの愛を、教えることができなかった所に、
今のお姿が表れているような気がしてならない。

古い良きものを見るたびに、
祈りの伝統、というものは
とても深いものなのだ・・としみじみ思います。
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