2017年07月 / 06月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫08月

2016.10.04 (Tue)

おもかげ

9月30日

さざ波をバックにしばし佇む翡翠。

つい先日、古い指輪のサイズ直しの
相談に伺った宝石店の片隅に
かかっていた七宝焼きの作品です。

清らかで愛らしい姿に
しばし見入ってしまいました。

爽やかな風が吹き抜けるような・・・
なんだかとても懐かしい
心の琴線に触れる作品です。

「どなたの作品ですか」
「あ、私が作りました」と奥様。

「お値段は?」
「ついていません。まだ売ったことがないんです。」
「ええ、そんな勿体ない。ぜひ譲ってください。」

ご主人は宝石デザインもリフォームも手掛け
どんなことでも安心して相談のできるかた。

七宝作品は宝石店に良く似合います。

奥さまは確か東京の女子美の出身のはず。
そして大学生のお子さんがおられるというのに
相変わらず初々しいご夫妻だ。

翡翠が懐かしいのにはわけがあるのです。
この夏逝ってしまった親友の名前。
そして彼女が若いころ経営してた
小さな工芸のお店に瑠璃の名がありました。

翡翠の羽根の色、水の色、空の色。

この作品に仏性を感じ、深く惹かれるのは
彼女を見つけたような気がしたからです。

譲ってくださることになったので
大いに喜んで
翡翠を題材にした作品を2点追加注文をして
帰ってきました。

「では、七宝作家さんの出発を祝って!」と握手して。
新しい作品が楽しみです。

10センチ四方の小品ですが
彩りの持つ穏やかな安定感、やさしい顔つき
じつにいい作品です。

造り手のお人柄ですね。

出雲の中町にある
「宝石工房KADA」さんです。
FBもありますので興味のある方はぜひ。



22:59  |  つれづれ
 | HOME |