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2017.02.17 (Fri)

職業人に学ぶ

2月14日

小雪の舞う中、昨年に続いて行ってきました。
出雲S中学校における「職業人に学ぶ」講座です。

30分づつ2チームの生徒たちに話します。
今年はずいぶん聞き手が多かったような、
その上男子の数も多いのが嬉しかったですね。

今年は夫の事情もあってお断りも考えたのですが
「いや、こんな時だからこそ話せる内容もある」と
思って出かけて、それはやはり大正解でした。

毎年、心を結ぶコミニュケーションについては
かなり細かく話していますが
今年はもっと深く、もっと切実に
「命をつなぐコミニュケーション」について。

夫が脳梗塞で倒れ、生活脳の働きがストップして
食べることも話すことも
状況を理解することも出来なくなったこと
たった1日を境に自分が誰かもわすれてしまったこと

救急時の治療によって興奮と鎮静が同時に
訪れる。真っ暗闇の中、恐怖と絶望に襲われてる人を
どうやって安心に導くか。

もう一度、安心で信頼できる間柄を
築いていく必要があります。

私が一番先にしたことは抱きしめることです。
手を握り背をさすり、夜は病院に泊まって
目を覚ませばいつもいる状態にしました。

去年の夏動物園のキリンを移動させるために
車に乗せたら恐怖で死んでしまった、という
ニュースがありました。

「皆さん今日はこのことを忘れないでほしいんです。
人は病気や事故でだけ死ぬわけじゃないの。
恐怖や絶望がこうじると、そこから逃れるために
命の働きが止まってしまう。
私は夫に生きていてもらいたかったので
大丈夫、怖くない、安心して下さいと
態度と言葉で表し続けたんです。」

おかげ様で1年たった今では
70%以上に回復しています。

宿の女将という仕事の中で40年以上にわたって
人に喜んでもらえることを常に考えて
行動し続けてきたことが
結果的に今の自分を支え、自信をもって
生き方を選ぶことにつながっています。

思いやりのある人に、と簡単に口にしますけど
だいじなことは想像力ですよ。
この言葉を聞いたら相手はどう思うかしらという
想像はいつも目の前で実際に人に対面してないと
わかりません。

メールのやり取りには声も顔もありません。
それで通じてると思いこんでるので
とても危険です。

コミニュケーションの基本は
しっかりと顔を合わせて明るくわかりやすく
挨拶をすることからです。

家族へのあいさつ、笑顔、有難うの言葉だけでも
皆が喜びますよ。

人は必ず誰かの役に立てるようになっていますし、
自分も多くの人に助けられながら生きています。
そう思ってできるだけ多くの人と仲良くして下さい。

今日は熱心に聞いてくれて有難うございましたと
心から感謝して帰ってきました。

バレンタインデーで娘や孫、スタッフの
奥さんから可愛いチョコをもらいました。

夫のデザインした「喜」の皿。
いかにも春らしく見るだけで心が暖かくなります。



07:53  |  つれづれ
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