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2017.04.28 (Fri)

桃太郎侍

「ひとぉーつ、人の世の生き血を吸い・・」という
決まり文句で登場する般若の面の桃太郎侍。

山手樹一郎ファンとしては
心の中で「ちがうっ!」と思ってきたので
雷蔵版DVDを見て喜んでいます。

若木家10万石の大名の若君として生まれたが
双子だったためお家の事情で市井に育てられた
弟が主人公。

母親代わりの乳母が死ぬときに
初めて明かされた身の上。

母に褒められたい一心で剣の達人に成長。
心映え清く気性は闊達。
背はすらりと高く、眉濃く、目元涼しく鼻筋通り

きりりと結んだ口元は惚れ惚れする男ぶり。
清潔感あふれる20代前半です。

大殿の病気に乗じてお家の乗っ取りをたくらむ
悪家老一派。
毒を盛られた兄の身代わりとなって
バッタバッタと敵をなぎ倒す。
恋も剣も満載のご存じ明朗時代劇。

市川雷蔵の当たり役、これ以上の桃さんは
ないでしょうねえ。

お家騒動解決までの長編ものですから
かなり内容は端折ってあるものの
原作にはほぼ忠実で納得です。

見終わってからルンルン気分で
庭に出てミントを摘みました。
早速ミントティーを作って今日は満足。

37歳で早逝した市川雷蔵は
159本の映画に出演したそうですので
美男ぶりをほっとく監督はなかったということですね。

ただの美男でなかったのは
監督や関係者の評価をご覧あれ。
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雷蔵には普段は地味で目立たない容姿だが、撮影時にメークをすると一変するという特徴があった。多くの映画関係者がこの特徴に言及している。

市川崑は、雷蔵の本質は「硬質かつ素朴」で、通常のスターが特定のキャラクターを通すのに対し、持前の素朴さが「メーキャップでどうにでも変わる」ところに特徴があったと評している。
井上昭は、メークを施すと普段の姿とはまったく違って美しく見えたといい、また「『え、これが!?』というぐらい、メークでパッと変わる」とも述べている。

田中徳三は、「手応えのない温和さと、清潔な雰囲気を持ったこの人は、仕事になると凛然と肩を上げて、着実で重厚な、そして絢爛たる演技者に変貌した。これは素顔を知っている私には、目をみひらくような驚きであった」と評している。

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メガネをかけた地味な姿は町ですれ違っても
スターだとはわからなかったそうです。

沓掛時次郎にも泣かされます。


19:54  |  つれづれ
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